『習作・チェーホフのかもめ』無事に終了いたしました。
バングラvol.3『習作・チェーホフのかもめ』公演が楽日を迎えてから約一週間が経ちました。
バラシた後の荷物も全て片付け終え、ようやく一段落着いた感覚が身体の中をしっとりと巡っています。
緊急事態宣言が解除されていない状況下、それでも劇場まで足を運んでくださった沢山のお客様に、心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
また今回の企画に関わってくださった全スタッフ・キャストの皆さまにも主宰者として心から感謝しています。
私一人の力ではなにも出来ないということは元々承知していますが、今回は特に痛感しました。
公演延期という苦渋の決断から約1年。
今となってはあれは必然だったのでは?と錯覚するくらい、『習作・チェーホフのかもめ』はこの1年で大きな変貌と成長を遂げました。
特にラスト10日くらいの間の大きな改変の繰り返しは、「こうした方が面白いとは思うのだけど、果たして間に合うのか!?」と不安を覚えるほどにダイナミックなものでした。
しかしそれは幸い杞憂に終わり、結果的には
お客様に今回のバージョンで観て頂けて本当に良かった!と心底思っています。
唯それは延期前に時間をかけて練り上げた、個々の役と各シーンへのしっかりとした土台作りがあればこそであり、
本番直前に繰り返される大きな改変の負担に耐えられたのも基礎となるその時間があったからなのだと思っています。
延期前のあの格闘の日々を抜きにして、今回の作品は語れません。
それ故の、「延期は、運命であり必然だったのか?」という錯覚です。
ともかくも色々な意味で覚悟が必要であり、また覚悟を問われる公演であったことは間違いなく、そこをお客様と共に乗り越えられたという事実は今後の活動において大きな自信と経験値になると確信しています。
率直に、やって、良かったです。
「真剣なものだけが美しい。」
『かもめ』の中でドールンがトレープレフに語る、大好きな台詞です。
これからもバングラは「妄想」という名の地図を携えて芝居の旅を続けていきます。
「劇場」という旅先で、また皆さまにお会いできる日が訪れることを心から楽しみにしています。
『習作・チェーホフのかもめ』を観に来てくださった皆さま、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみに私はもう芝居がしたくてソワソワしています。
麻薬ですね。
バングラ主宰 三村聡(みむらそう)
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