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バングラ vol.04 『習作・チェーホフのかもめ』

◇原作:チェーホフ

◇構成・演出:三村聡

◇会場:アトリエ春風舎

    〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17すぺいすしょう向原B1

◇公演日程 2024年5月14日(火)~5月19日(日)

◇公演スケジュール

5月14日(火) 19:00(公開ゲネプロ)

5月15日(水) 19:00

5月16日(木) 14:00/19:00

5月17日(金) 19:00

5月18日(土) 13:00/18:00

5月19日(日) 14:00

◇チケット発売日時

4月14日(日)10時〜

◇チケット料金

一般:3,800円

ペア割引:7,000円(枚数限定・同日時)

U25割引:2,500円

公開ゲネプロ:2,000円

応援チケット:6,500円(2021年初演時の上演DVD付)

◇チケット取扱:カルテットオンライン

https://www.quartet-online.net/ticket/bhangra4kamome

◇出演

中林舞

奥田龍平

喜多京香(山の手事情社)

三村聡

◇スタッフ

照明:三浦あさ子

音響:古川直幸(Led Cetus)

舞台監督:菅原有紗(ステージワークURAK)

演出助手:渡辺可奈子(山の手事情社)

衣装:綾

宣伝美術:梅本恭子

制作:古川智史

◇企画制作:バングラ

◇主催: (有)アゴラ企画

◇協力:山の手事情社、ステージワークURAK

◇お問い合わせ

メール:bhangra2017t@gmail.com

電話:080-5240-9537

◆作品について

「人生を描くには、あるがままでもいけない。かくあるべき姿でもいけない。自由な空想にあらわれる形でなくちゃ。」

原作の台詞の一節だが、その通りに『かもめ』を再構築してみたらとんでもなく残酷な本質があらわになって驚いた。

そしてそれは、美しかった。

2021年 緊急事態宣言下での初演、2023年 豊岡演劇祭での再演を経て、更に磨きがかかったバングラ版『かもめ』をアトリエ春風舎にて再々演!

こちらのブログでの投稿、大変、非常に、ものすごくご無沙汰しておりました!

バングラ主宰の三村です。

この度、豊岡演劇祭2023 フリンジ【セレクション】に参加することになりました。

演目は、2021年2月の緊急事態宣言下に池袋のスタジオ空洞にて上演した『習作・チェーホフのかもめ』です。

何故、この作品にしたのか。

それはとても明快な理由で、

【たくさんの方にこの作品を観ていただきたい。】

と強く思ったからであり、

【たくさんの方に観てもらいたいと心底思えるほど、この作品は面白い。】

と感じているからです。

この『習作・チェーホフのかもめ』は、

初演時には上演にこぎつけるまでにたくさんの苦難を経験しました。

元々は2020年の3月・4月で上演予定だったのですが、公演直前、新型コロナウイルスによって大混乱となった世の中で、とうとう公演延期という苦渋の選択をせざるを得なくなりました。

延期決定直後に第一回目の緊急事態宣言が発令され、先の見えない公演延期の虚脱感の中で、一台の車も一人の通行人もいない道路を呆然と眺めていた記憶があります。

それでも、この作品はいつか必ずやるんだという怒りにも似た決意の中で日々を過ごし、ようやく世の中が落ち着きを取り戻してきた2020年の夏に、半年後の『習作・チェーホフのかもめ』の上演を決定。

キャスト、スタッフ共に延期前と全く同じフルメンバーでの布陣の中で意欲に燃えておりました。

しかし寒くなるにつれて新型コロナウイルス感染者数は再び増加し、結局は前回以上の厳戒態勢の中での創作・稽古、そして最終的には緊急事態宣言発令下での、やはり厳戒態勢での上演の「決行」という険しい道を辿ることとなりました。

その時の客席数は通常の半分以下。

密を避けて楽屋を作らず、開場・開演前からキャスト陣は客席の横や後ろに離れて待機しながらお客様をお迎えしました。

マスクは開演直前に外し、

終演後の面会は無く、カーテンコール後の舞台上からのお見送りでした。

お客様が、遠かった。

しかし、

そんな状況でありながら、

上演中の、作品の中を生きる感触には確かな手応えがあり、

観劇中や観劇後の、お客様からの反応にも更なる確かな手応えがありました。

不思議なもので、あれだけ創作・稽古の現場において演劇に必要な要素を削り取られながら、出来上がった作品には、演劇的な豊潤さと芳醇さが満ち満ちているように感じられたのです。

本当に不思議です。

毎回ほぼ満席だったとは言え、客席数には大きな制限がかかっていたため限られた人数の方にしか観ていただけておりません。

もっとたくさんの方に観ていただきたい!

そしてどうせ再演するならば更にブラッシュアップされた『かもめ』にしたい!

延期直後から「必ず上演するのだ。」と燃えていた執念と同じくらいのエネルギーで、『習作・チェーホフのかもめ』の再演の機会を虎視眈々と狙っておりました。

そんな中で昨年、豊岡演劇祭2022での演劇人コンクール 最終上演審査にて、『マクベス』で優秀演出家賞を受賞。

そして今年、豊岡演劇祭2023開催。

ここだ!

ここで『習作・チェーホフのかもめ』だ。

私の中では、強く必然を感じております。

是非、

豊岡の地で、

このタイミングで、

『習作・チェーホフのかもめ』を

バングラ版チェーホフの『かもめ』を、

目撃していただきたいと願っております。

豊岡演劇祭2023フリンジ【セレクション】参加作品

『習作・チェーホフのかもめ』

9月、豊岡はワークピア日高にて、ご来場を心よりお待ちしております。

三村聡


バングラvol.3『習作・チェーホフのかもめ』公演が楽日を迎えてから約一週間が経ちました。
バラシた後の荷物も全て片付け終え、ようやく一段落着いた感覚が身体の中をしっとりと巡っています。
緊急事態宣言が解除されていない状況下、それでも劇場まで足を運んでくださった沢山のお客様に、心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
また今回の企画に関わってくださった全スタッフ・キャストの皆さまにも主宰者として心から感謝しています。
私一人の力ではなにも出来ないということは元々承知していますが、今回は特に痛感しました。

公演延期という苦渋の決断から約1年。

今となってはあれは必然だったのでは?と錯覚するくらい、『習作・チェーホフのかもめ』はこの1年で大きな変貌と成長を遂げました。
特にラスト10日くらいの間の大きな改変の繰り返しは、「こうした方が面白いとは思うのだけど、果たして間に合うのか!?」と不安を覚えるほどにダイナミックなものでした。
しかしそれは幸い杞憂に終わり、結果的には
お客様に今回のバージョンで観て頂けて本当に良かった!と心底思っています。
唯それは延期前に時間をかけて練り上げた、個々の役と各シーンへのしっかりとした土台作りがあればこそであり、
本番直前に繰り返される大きな改変の負担に耐えられたのも基礎となるその時間があったからなのだと思っています。
延期前のあの格闘の日々を抜きにして、今回の作品は語れません。
それ故の、「延期は、運命であり必然だったのか?」という錯覚です。
ともかくも色々な意味で覚悟が必要であり、また覚悟を問われる公演であったことは間違いなく、そこをお客様と共に乗り越えられたという事実は今後の活動において大きな自信と経験値になると確信しています。
率直に、やって、良かったです。

「真剣なものだけが美しい。」

『かもめ』の中でドールンがトレープレフに語る、大好きな台詞です。

これからもバングラは「妄想」という名の地図を携えて芝居の旅を続けていきます。
「劇場」という旅先で、また皆さまにお会いできる日が訪れることを心から楽しみにしています。
『習作・チェーホフのかもめ』を観に来てくださった皆さま、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみに私はもう芝居がしたくてソワソワしています。
麻薬ですね。

バングラ主宰 三村聡(みむらそう)
バングラvol.03『習作・チェーホフのかもめ』公演では、
東京都の方針及び(公社)全国公立文化施設協会による新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン
https://www.zenkoubun.jp/covid_19/files/0918covid_19.pdf
をふまえて下記の対策を実施いたします。(2021/2/5更新)
【主催者側として】
・入場口に消毒液を設置し、検温も実施いたします。
・接客するスタッフは、必ずマスクを着用いたします。
 また、お客様との接触が想起されるスタッフは、ビニール手袋を装着いたします。
・密集を避けるために、客席は適切な間隔をあけてご用意いたします。(座席数30以下)
・最前列のお客様には使い捨てのフェイスシールドをご用意いたします。
・会場内は公演毎に消毒いたします。
・当公演は、東京都の外出自粛要請を受け、どの回も20時までには終演いたします。
・出演者・スタッフの体調管理を徹底いたします。
【ご来場者様へのお願い】
・風邪のような症状のある方、体調のすぐれないお客様は、ご来場をお控えくださいますようお願いいたします。
・入場口での、手指消毒、検温にご協力をお願いいたします。37.5℃以上の発熱がある方はご入場をお断りさせていただきます。
・ご来場の際は必ずマスクの着用をお願いいたします。
・上演中も換気を実施いたします。暖かい格好でお越しください。
・出演者への差し入れはご遠慮ください。
・終演後の面会はご遠慮ください。
バングラVol.03『習作・チェーホフのかもめ』
【原作】チェーホフ 
【構成・演出】三村聡
【出演】
 寺内亜矢子
 奥田龍平
 村山恵美
 三村聡
【会場】スタジオ空洞(@池袋)
【公演日程】2021年2月16日(火)〜21日(日)
【日程変更後のタイムスケジュール】
   2月16日(火) 18:00(公開ゲネプロ)
   2月17日(水) 18:00
   2月18日(木) 14:00
   2月19日(金) 18:00
   2月20日(土) 14:00/18:00
   2月21日(日) 14:00
*開場は開演の30分前
*上演時間は約90分を予定しています。
【料金】
 一般     3,500円
 ペア割引   6,500円(枚数限定・同日時)
 U25      2,500円(25歳以下/要身分証)
 公開ゲネプロ 2,000円
【予約開始】2020年12月20日(日) 15:00
【予約方法】
●カルテットオンライン
 https://www.quartet-online.net/ticket/bhangrakamome
●電話 090-9634-0288
●メール bhangra2017t@gmail.com
*お電話・メールにてご予約の際は、①お名前②公演日時③チケット種類と枚数④ご連絡先をお伝えください。(お電話の場合、留守電も可能です。)
【アクセス】
 スタジオ空洞
 〒171-0014
 東京都豊島区池袋3丁目60-5 地下1階
 「池袋駅」西口徒歩13分/東京メトロC6出口徒歩7分

*本公演は新型コロナウィルス感染予防対策ガイドラインに基づいた感染予防対策を実施して開催いたします。
この度の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う政府の緊急事態宣言及び東京都の方針を受けまして、バングラ第三回公演『習作・チェーホフのかもめ』はスケジュール及び開演時間を見直した上で上演させて頂くこととなりました。
変更後の公演スケジュール及び開演時間は以下の通りです。

【公演時間等変更後のスケジュール】
   2月16日(火) 18:00(公開ゲネプロ)
   2月17日(水) 18:00
   2月18日(木) 14:00
   2月19日(金) 18:00
   2月20日(土) 14:00/18:00
   2月21日(日) 14:00
 *上演時間は約90分を予定しています。
ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
お客様に安心してご観劇いただけますよう、スタッフ、キャスト一同最善を尽くしてまいります。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

バングラ主宰 三村聡
バングラVol.03『習作・チェーホフのかもめ』
【原作】チェーホフ
【構成・演出】三村聡
【出演】
 寺内亜矢子
 奥田龍平
 村山恵美
 三村聡
【会場】スタジオ空洞(@池袋)
【公演日程】2021年2月16日(火)〜21日(日)
【タイムスケジュール】
  2月16日(火) 19:00(公開ゲネプロ)
     2月17日(水) 19:30
  2月18日(木) 14:00/19:30
  2月19日(金) 19:30
     2月20日(土) 15:00/19:30
     2月21日(日) 14:00
  *開場は開演の30分前
  
【料金】
 一般     3,500円
 ペア割引   6,500円(枚数限定・同日時)
 U25      2,500円(25歳以下/要身分証)
 公開ゲネプロ 2,000円
【予約開始】2020年12月20日(日) 15:00
【予約方法】
●カルテットオンライン
 https://www.quartet-online.net/ticket/bhangrakamome
●電話 090-9634-0288
●メール bhangra2017t@gmail.com
*お電話・メールにてご予約の際は、①お名前②公演日時③チケット種類と枚数④ご連絡先をお伝えください。(お電話の場合、留守電も可能です。)
【アクセス】
 スタジオ空洞
 〒171-0014
 東京都豊島区池袋3丁目60-5 地下1階
 「池袋駅」西口徒歩13分/東京メトロC6出口徒歩7分
*本公演は新型コロナウィルス感染予防対策ガイドラインに基づいた感染予防対策を実施して開催いたします。
ここまで地道に稽古を重ねてまいりましたが、新型コロナウィルスの感染はここに来て急激な拡大を見せ、来週の首都圏がどのような状況になっているのか予測がつきません。さすがにこの状況となった以上、公演は延期せざるを得ないのではという結論に至りました。
千穐楽は既に売り止めという状況の中、そしてご予約名簿にある沢山の方々のお名前を拝見する度にまた心が揺れてしまうのが正直なところなのですが、ここはやはり、この未曾有の事態を客観的に捉え、未来に向けて冷静な判断をする必要があると奥歯を噛んでおります。前置きが長くなりましたが、出演者・スタッフ交えての協議の結果、お客様、出演者、スタッフの安全を最優先にすべきとの判断から、3月31日(火)~4月5日(日)に予定しておりました本公演は延期させて頂きます。(延期期間に関しましては改めてご報告いたします。)
直前の発表となり、ご迷惑をおかけしますことを心より、深く深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
作品は、上演に向けて地道に稽古を重ねてまいりましたので、明日本番があっても大丈夫なくらいの仕上がりを見せております。(置き道具や衣装に関してはまだ多少作業が残ってはいますが。)
そして、これは本当にたくさんの方に観て頂きたい作品だと心底思っています。
ですから、
『習作・チェーホフのかもめ』は後日必ず上演いたします!「これをやらずにいられるか!」と本気で思っています。
このTwitterのページも上演に向けて今後も継続していきます。今回の創作過程の一部公開や稽古場写真、動画等々もアップしていければと考えています。
この度は直前になっての延期のお知らせとなってしまい、誠に申し訳ありませんでした。重ねてお詫び申し上げます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さまと安心して劇場でお会いできる日が再び来ることを、心より祈っております。

バングラ主宰 三村聡(みむら そう)
バングラVol.03『習作・チェーホフのかもめ』
【原作】チェーホフ 
【構成・演出】三村聡
【会場】スタジオ空洞
【公演日程】2020年3月31日(火)〜4月5日(日)
【タイムスケジュール】
3月31日(火) 19:00(公開ゲネプロ)
  4月1日(水) 19:30
  4月2日(木) 14:00/19:30
  4月3日(金) 19:30
  4月4日(土) 15:00/19:30
  4月5日(日) 14:00
*開場は開演の30分前
【料金】
一般     3,500円
ペア割引   6,500円(枚数限定・同日時)
U25      2,500円(25歳以下/要身分証)
公開ゲネプロ 2,000円
【出演】
寺内亜矢子
奥田龍平
村山恵美
三村聡
【カルテットオンライン】
https://www.quartet-online.net/ticket/kamomebhangra
【電話】090-9634-0288
【メール】bhangra2017t@gmail.com
*お電話・メールにてご予約の際は、①お名前②公演日時③チケット種類と枚数④ご連絡先をお伝えください。(お電話の場合、留守電も可能です。)
【アクセス】
 スタジオ空洞
 〒171-0014
東京都豊島区池袋3丁目60-5 地下1階
 「池袋駅」西口徒歩13分/東京メトロC6出口徒歩7分
新元号が公表された翌日の4月2日に、バングラvol.2『ワーニャ伯父さん』公演が楽日を迎え、全てのステージを無事に終えることができました。
これも全ては、
関わってくださったスタッフ・キャストの皆さまの多大なるご協力と、そしてなによりも観に来てくださった沢山のお客様のお力添えあってのことでした。
バングラ一人親方の私、三村聡は感謝の気持ちでいっぱいでございます。
関わってくださった全ての皆さまに心よりお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!!!
以前こちらのブログでも書きましたが、私は二十代の頃からいつかこの『ワーニャ伯父さん』をやりたいとずっと思い続けてきました。(その頃は役者としてのみ考えていたので、正確には「いつか出たい。」と思っていた訳ですが。)
その後、幾度か人生の重要な選択を迫られた時にも、「ワーニャ伯父さんみたいな、こじらせた後悔の仕方をする人生にしてはいけない!」と、その都度リスクは大きいけれど自分の気持ちに素直な方に敢えて舵を切ったものでした。
そして自分がワーニャ伯父さんよりも歳上になった今、ようやく上演に漕ぎ着けることができました。
で、いざやってみると想像以上に『ワーニャ伯父さん』、というかチェーホフは手強くて、「ヤベェな、どうしたらいいんだ?」と何度も変な汗をかき、生きた心地がしない日々も沢山ありました。
しかし逆にそれはヒリヒリした刺激が常にある、生きている実感の強い豊かな時間でもありました。
結果、あくまでも個人的な感覚ですが、
これが、私の作りたい『ワーニャ伯父さん』というお芝居だと、心の底から思える作品となりました。
(繰り返しますが、あくまでも私個人の感覚です。ホントはまだまだ問題点や改善の余地もあるのでしょう。それはおいおい私自身も気づいていくことになるんだと思います。)
『ワーニャ伯父さん』とチェーホフのおかげで、精神的に随分と鍛えられた気がします。
少しは深みも増してくれていると尚良いのですが、これもおいおい気づいていくものかもしれません。
今はこの作品と出会わせてくれた、なにがしかの巡り合わせにしみじみと感謝しています。
が!また芝居の虫が自分の中で騒ぎ始めています。
早っ!
バングラの芝居の旅は続きます。
頻繁ではありませんが、その代わり、
妄想という名の地図を携えてじっくりと旅の計画を練っていきます。
皆さま、今後ともバングラをどうぞよろしくお願いいたします!
また劇場で会えることを心待ちにしています!
『ワーニャ伯父さん』どうもありがとうございました!

三村聡
今回『ワーニャ伯父さん』を上演する会場は、「スタジオ空洞」という池袋にある劇場です。
劇場、とは言いますが厳密に言えばおそらく劇場ではないかと。
そこで毎夜毎夜、様々なお芝居が上演されているので便宜上『劇場』と呼ばれてはいますが元々は、お芝居を上演されるために作られた空間ではないと推測します。
だってまず、舞台がない!
そして客席がないっ。
全てはそこに棲む人たちが、期間限定でそれぞれ棲みたいようにゼロから空間をデザインし、建て込みをしたり客席を作ったりしてかりそめの舞台・客席・世界を作る。
そしてお芝居が終わったら全て壊してゼロに戻す。
その繰り返し。

遊牧民がゲルを建て、
そしていずれ去って草原が残るように、
そしてそれを延々と繰り返していくように、
「スタジオ空洞」は我々演劇の民にとって、
「草原」のような役割を果たしてくれています。

草原は、地理的にも意味的にもフラットで、来る者を拒まない。

「スタジオ空洞」という空間には常に、そんなフラットさが漂っているように感じます。
だから好きなのです。
そしてもうひとつ、フラットである以上、客席と舞台は必然的に地続きになります。
この、「客席と舞台が地続きになっている空間」というのが、私はとても好きなのです。
ではなぜ「客席と舞台が地続きな空間」が好きなのか?
そこには私のお芝居との出会い方にルーツがあるように思います。
で、そのルーツについて記憶を辿りながら書いていくと、これはもう相当な長文なってしまうので今回は、一旦ここで切り上げさせて頂きますね。
続きはまた今度に、是非!
さぁー、本番を目前に控え、時間との戦いになっている私に続編を書く枠が残っているのかどうかっ。
微妙!
しかしとっても書きたい内容なので、たとえ『ワーニャ伯父さん』後になったとしてもこの続きは必ずここに書き記させて頂きます。
そんな訳で、今後もお付き合い頂ければ幸いです!
最後にもうひとつだけスタジオ空洞の魅力をお伝えしますと、スタジオ空洞は地下一階にあって文字通り「アンダーグラウンド」な空間なのですが、扉を開けて入るとそこは真っ白な壁の「白い空間」です。
「アンダーグラウンド」な「白い空間」。
このギャップが好きなのです。
バングラvol.2『ワーニャ伯父さん』もその白い空間に現出します。
乞うご期待!

ぜひ池袋のスタジオ空洞に、いわゆる劇場とは一味違う劇場体験をしにいらしてくださいませ。

三村聡

↑のURLは バングラvol.2『ワーニャ伯父さん』予告編(YouTube)です。
ぜひぜひ一度、
ご覧くださいませ!
素材は、昨年夏に挑戦した試演会の映像です。
 それは、
 
 「『ワーニャ伯父さん』後半の、第三幕と第四幕のみをまず作ってみる」 
 
という変則的な試みで、あの激暑だった2018年8月に、試したいことを全部ブッこんで一気にガッと稽古場で作ってみました。
舞台美術も衣装もメイクも小道具も、照明も音響も全ては試作ですが、
出演者の演技とスタッフさんの心意気はいつだって本息(ほんいき)です。
これが、今年3月・4月の本公演では全てが本番モードへと移行します。
美術も、衣装も、照明も、音響も!
そしてもちろん役者達も!
あー、観たい。
いや、観て頂きたい!
まずは予告編で想像を膨らませて頂ければ幸いです。
バングラ版『ワーニャ伯父さん』、
乞うご期待!(←コレ何度でも使いますっ。)

三村聡
*写真はただの写真ですので、ご覧になる際には上記のURLからどうぞ!念のためっ。